ブランドの自転車は最後も良かったという話。結婚して引っ越しして環境が変わり、自転車通勤をしなくなってしまったので、自転車を売却した。使わないだけなら取っておけばよいのだが、パーツの劣化、特にゴム関係のタイヤ等が劣化してしまうだろうという事と、とはいえ壁につけておいても結構なスペースを占有していたことも問題のひとつであり、思い切って売却してみた。
劣化の心配はパーツだけではなく、既に開封済みのチェーンオイルなどのケミカル類も同様だったので、車両本体だけでなく付属品含めて全部売却した。手放すために売却という手段を選択したのは、少しでもお金になればという事もあるが、家に来て引き取ってくれるからというのも大きい。自転車とか捨て方がわからないし、自転車パーツなどの付属品も捨て方がわからないので、一切合切まとめて処理できることに魅力を感じた次第。
この手の自転車は年々性能が上がっているので、2012年モデルのこの子(GIOS FELUCA)は2018年も終わりの現在からすると結構見劣りするスペックなのだが、用品含めて14,000円くらいになってびっくりした。正直、用品含めた購入金額を考えると「あーあ」という感じではあるものの、ちゃんと値段が付くあたり、ブランドの自転車ってすごいなと思った。自転車は定期的に自分の中でブームが来るアイテムであり、たぶん買いなおす気がするものの、1人で乗ってもなぁというものと、次に来る自分の中でのブームの時は選びなおす所から楽しみたいという考えが、思い切って全部処分の判断をすることが出来た要素であった。手放してから1か月ほど経過したが、意外と後悔はなかった。
今回「処分」という行動を経て改めて思ったこととして、処分という決断を下し、実行するのは非常にしんどいことだなという事。一時期を境に物を買うときには処分方法を確認してから買うことにしているのだが、そこそこ値の張る買い物をするときにこの最終処分までを見越して買うというのは非常に重要な事であると思った。一生モノというのはめったにないから貴重なのであり、自分にとってのモノの価値は生活環境で容易に変わってしまう不確かなものであるため、そのモノとの最終最後までの付き合い方を考えて買うと、自分に対してもモノに対しても誠実なのではないかと思った。
モノがあふれ、モノに頼り生きている現代。欲望にまかせ消費するだけでなく、正しいモノの捨て方、売り方、譲り方、配送方法、修繕方法、定期メンテ等をしっかり学んで、モノと良い付き合いが出来るようにしておくと確実に人生が豊かになると思った。
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