生活環境が変わると必要なものも変わってくる。そうなると、買い替えや買い足しが必要になってくる。何年か前から、こういう時の買い替え、買い足し先を無印良品にしているのだが、その理由を掘り下げてみよう。
基本的に「無印良品の家具類はお買い得」だと思っている。全部が全部、ということではなくモノによって評価はまちまちであるが、無印良品の最大のお得ポイントは「同じテイストの家具を買い足すことができ、新作、旧作間のバランスもしっかりとられている」事だと思う。
冒頭の写真を例にすると、今回買い足したのは「折りたたみテーブル・幅120cm・オーク材 幅120×奥行70×高さ72cm」というもの。割と最近(1年くらい?)のものと思われる。で、手前においてある小さいベンチも無印の製品で「無垢材ベンチ・オーク材・小 幅48.5×奥行30×高さ44cm」というものなのだが、こちらは2年以上前に買ったもの。テイストが同系統なので家具買い足すときにありがちな「テイストのアンマッチ」が発生しにくい。ちなみにベンチは今でも同じものを買い足せる。(特に家具は基本的に劣化はするけど陳腐化しないため、重要)
片付けが苦手な人は特に重要。ここがコストのかけどころになる。究極的に、「単体で様になるアイテムのみでの構成」かつ、「アイテム全体の調和」がとれていれば散らかっている感が激減する。超おしゃれな雑誌でたまに見る、モノであふれているのに、テーブルにもいっぱい物が置いてあるのに、「おしゃれ>散らかっててきたない」のバランスになっているアレ。あんな感じ。(冒頭写真、テーブル上にあるTVのリモコンが悪い意味で存在感があり、散らかっている感が出るが、これがおしゃれなリモコンに置き換わると、おしゃれな散らかりに変質する)
文頭に書いたが「生活環境が変わると必要なものが変わってくる」に対応できるという事は、非常に大きなアドバンテージだと思うのだ。家具のテイストがちぐはぐだと格好悪いし、何より落ち着かない。高い・安いの問題ではなく、調和の問題である。センスを買うと言い換えても良い。最悪のケースが「家具の総買い替え」であり、これが回避できるという事は非常に大きい。多少高くても無印良品でそろえるというのは保険的意味合いもある。「買いやすさ→店舗の多さ→何かあったときの対応」も無視できない。
ユーザー数が多いのもメリットで、製品に対するフィードバックの量は他を圧倒することが想像できる。買う家具にだいたい「足につけるフエルト」がついてくるのも、過去に床の傷でいろいろあったことを忍ばせる。説明書も丁寧だ。これだけ流通量が多いと、中古市場という選択肢も出てくるだろう。カリスマ主婦のブログなどで収納アイデアが提供されている確率も高いというものである。このあたり、万年筆のラミー・サファリに通じるところがある。
家具だけでなく、家電も優秀であり、たとえばこれ。
空気清浄機のコンセントなのだが、「トラッキング現象」を抑制する仕掛けがある。(根元の黒い部分。コンセントちょい抜け時、ほこり積もって発火する事故の防止策)改良が目に見える好例であろう。
「単一アイテムに対するコスパ」を取るとそれほどでもないアイテムが多いというのが正直な感想だが、「継続性」を加味すると、途端に高コスパになる印象。ユーザーの多さに起因する情報量やアイデアの多さも無視できない付加価値である。
モノの価値は、定義する側面によってその価値を変えるもの。自分自身の今とこれからを加味し、対象物に照射して、自分にとっての価値を図ることが重要であるというのが、最近の自分の考え方のベースであり、ブームである。
無印良品 パイン材テーブル・折りたたみ式 幅80×奥行50×高さ70cm.
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