万年筆に興味があるが、
何から手をつけていいかわからニャイ!
万年筆は趣味の世界だから正解は無いよ!
そんなこと言われても悩むし困るニャ!
何か参考になる話をするニャ~~!
じゃあ万年筆初心者だった過去のじぶんに向けて
「今の知識でイチから万年筆買うならこう買う」
って話をするよ!
初心者あるある 万年筆に興味があるけど何をどう買ったらいいわからない問題
おしゃれでカッコよくて
少し面倒そうしかわからニャイ!
だいたいあってるw
情報が多くて初心者は選びきれない!
万年筆について調べてみると情報が多すぎて何がなんだかワカラナイ!こんな悩みを持つ初心者に「この通りに買えば大丈夫!」とわかりやすく具体例を出して説明します。
「なんでコレをえらぶのか?」
という理由をきちんと説明するニャ!
素敵なデザインでモチベーションを上げてくれる「おしゃれでファッショナブル」な万年筆
万年筆の魅力の一つにデザインの素敵さがあります。
文字を書く「筆記」と関係ない要素ですが、見た目の素敵さ、デザインはモノを書くモチベーションを上げてくれる大切な機能だと思っています。
見た目が素敵な、じぶんが気に入った万年筆を使うのは
シンプルに楽しいニャ!
実際に全部買える『驚異の再現性』で失敗しない「買い方の順番」をロジカルに説明!
理論を学んでも再現できなければ意味がありません。
だから、この記事で紹介する万年筆やサプライアイテムは今でもAmazonや楽天で購入できるものでまとめています。
現実で買えるものに対して失敗しない買い方の順番をロジカルに説明します。
好みは人ぞれぞれニャ!
理論を応用してじぶんの好みでそろえていくのが
万年筆の楽しみ方ニャ!
失敗しない方法論を身に着けてからチャレンジできるから
安心して楽しんでね!
<入門>1本目 LAMY サファリ 黄軸 EFニブ
サファリには初心者万年筆のすべてが詰まっているニャ!
だから、ちょっと長いけど丁寧に説明するね!
1本目はラミーの「サファリ」です。コレ以外考えられないでしょ!というくらいの定番品です。軸色は黄色をおススメ。
字幅は極細。EFという表記もの。迷ったらまずはコレを買うべきです。ファッション万年筆として買うなら特にです。もちろん字を書く道具としても優秀です。
まずは価格。Amazonなどで上手に買えば3千円以内で買えます。デザインが非常によく、憧れの舶来万年筆(ドイツ)です。
メディアへの露出が多いことも理由の一つで、極めて情報量が多いです。調べれば大抵のことがわかるというのは非常に安心です。
おそらく、情報量の多さなら全ての万年筆の中でも最高なのではないでしょうか? そして、重要な性能についても十分なレベルを備えています。
万年筆に興味があるという前提ならば、いつかは必ず買うモデルと言っても過言では無いので、だったら最初に買ってしまおう!と考えると、最早買わない理由が無いレベルです。
お試しでカートリッジ式のインクが入っている!
お試しでブルーインク(使いきりタイプ)が入っているので、まずこのインクが使いきれるかを試すと良いです。
↑コレが1本入っている
次のステップへは最低限、このインクを使い切ってから進めるようにすると良い目安になります。
ちなみに、最初に入っているインク、これが『カートリッジ式』になります。「万年筆というツール自体を普段使いとして生活に取り込めるか」を図る試金石としても優秀な仕事をする、まさに最初の1本にふさわしいアイテムとなります。
↓入れたインクの色が見えるスケルトンで遊んでも良いと思います。
この価格帯のスケルトンは貴重だニャ!
キャップが「パチン」と閉める篏合式(かんごうしき)で使いやすい!
キャップが嵌合式(ねじ式じゃなくパッチンとはめるタイプ)であることもメリットです。主に電話対応時など、メモ用途を想定するとよくわかると思います。
「鉄ペン」はボールペンからの持ち替えにメリット大!
最初は「使う」事のハードルを下げることが重要です。鉄ペンである事もメリット。
ほとんどの場合、ボールペンからの持ち替えになる事が想定されますので、固めのペン先だと違和感が少ないです。万年筆特有の筆圧不要な筆記方法を体験して、ハマって来ると気になってしまう「金ペン」に備える訓練にもなります。
筆圧高めで金ペンを使うと最悪ペン先が開いてしまうニャ!
丈夫な鉄ペンで練習しておこう!
字幅はEF(極細)がおすすめ! 舶来と国産の字幅の「差」を知ろう!
最初の1本なら字幅は極細(EF)が良いです。極細の表記になりますが、舶来の極細は国産の中字(M)くらいの太さがあります。
この太さはバランスが良く使いやすいですし、今後の指標としても役に立ちます。
特殊なペン先にあこがれるけど、
ぶっちゃけスタンダードしか使わなくなるニャ!
ラミーはインクも定番!万年筆の醍醐味「ブルーブラック」を使ってみよう!
インクを使い切れたら次のステップに進んでみましょう。同ラミーブランドの「ブルーブラック」のインク(瓶、びん、壜)を買ってみましょう。
まずはこの色が良いです。あわせてコンバータも買いましょう。下記写真の本体に装着した赤いモノです。これが無いとびんのインクが使えないです。セットで買ってしまいましょう。
ラミー・サファリの良いところは、ここまで買っても買い方次第で本体含めて5千円でおさまるところです。
インクの入れ替え!万年筆を洗浄してみよう!
カートリッジに入っているインクは「ブルー」、買ったインクが「ブルーブラック」、似ていますが違う色なので、万年筆を洗浄してからインクを入れ替えましょう!
ラミーのインクには「インクの吸い取り紙」というマニアックなモノが付属してきますので、こういうアイテムも惜しまず使って体験を増やしましょう!
また、びんの形も優秀で、空いた後もとっておくと、他のボトルインクのインク残量が少なくなったときに役立つかもしれません。
メーカーの工夫が垣間見えるニャ!
豊富な軸色!限定色もあり、サファリ専門のコレクターがいるほど!
本体カラー(軸色)も豊富で限定色なども毎年のようにリリースされています。基本的に、好きな色選んで良いと思いますが、なんでも良いor迷うなら黄色をおススメします。
いい意味で質感がチープなので、高級感のあるカラーよりも、チープ感を活かせるカラーのほうが見栄えが良いです。特に黄色はアイコンカラーみたいなところがありますので、おすすめするならコレになるのです。
黄色を選ぶのにはほかにも理由があり、本数が増えてくると黒軸や青軸、赤軸などのスタンダードカラーはかぶる可能性が高いこと、サファリは値段が安い事も魅力であり、色で挑戦できるのもサファリの魅力のひとつです。
10万円の万年筆を買うときに黒軸と黄軸が並んでいたら
黄色を選べるガッツは無いニャ!
タフで優秀なクリップもGood!
クリップも優秀で、どこにでもつけられます。ペンシース(ペンケース)とかは後で良いので(何本入れられるやつにしようかという楽しい悩みが出ます)、最初は裸でかばんの仕切り部分にでもさしておけば大丈夫です。
仕組み上、ちゃんとペン先が上に向く状態になりますので、自然と適した状態での収納になります。
本体の持つ部分が三角になっていて、これは自然と正しい持ち方になる持ち方ガイドになっています。
ラミーサファリのまとめ
総括すると、存在そのものが最初の1本にふさわしい万年筆だということが理解できると思います!
ちなみにこれをきっかけとして万年筆にはまった場合、おそらく所有する万年筆の本数が増えていく事になります。
↑限定色のサファリ
しかし、この1本が無駄になることはまずありません。その気安さ、扱いやすさ(値段的にも)から、黒、青といったスタンダードカラー以外のインクを吸入され、色ペンとして第二の人生を歩んだり、そのコレクション性の高さから、むしろ増える可能性すらあるペンです。
サファリは最初の1本になりやすいから、
ちょっと長めだけどガチで説明したニャ!
<基軸・土台>2本目 セーラー プロフェッショナルギア 黒軸 銀トリム Mニブ(中字)
2本目はこちら。本体定価2万円(税抜き)。ザ・ベストという万年筆です。
・国産万年筆である事
・21金ペン先を持つ事
・嫌味が全くない事
という部分に絞って解説します。
国産万年筆である事
日本にはプラチナ万年筆、パイロット、セーラーという、世界で戦える万年筆メーカー(文房具メーカー)が存在します。
せっかく母国で超優秀な製品があるのだから、体験しておきたいものです。舶来は舶来の魅力がありますが、1本目でサファリを買っている前提だと、サファリは「鉄ペン」ゆえ、グレードアップとして「金ペン」を体験してみたいです。
舶来で金ペンを探すと非常にお値段が張ります。それと比較すると国産の金ペンは良心的な価格設定です。じゃあ、サファリからのランプアップ、差別化として、国産ペンを楽しみつつ、金ペンを体験しましょうというセレクトです。
21金ペン先を持つ事
「金ペン」だけにフォーカスするのであれば各社1万円台の超優秀な「入門機」を揃えています。これはこれで非常に魅力的なのですが、今回はあえてその上のグレードを選択します。
何故か?ちょっとマニアックな「21金ペン先」が選べるからです。 現在、21金ペン先で遊ぼうと思ったらセーラーしか選択肢がありません。この時点でメーカーが確定します。
また、21金ペン先は定価1万円台では選べません。
金ペン・・・・ 甘美なひびき・・・!
うんちく 国内メーカーの話
日本には優秀なメーカーがあるから紹介するよ!
プラチナ
プラチナは、セルロイド製の万年筆や、木軸万年筆など、万年筆を趣味でやっていると同社の万年筆を購入する機会というのは少なくないと思います。ちなみに中屋万年筆もプラチナ系列です。
パイロット
このメーカーも多分「いつかはモンブラン」の対抗馬として選択肢にあがってくる可能性があります。カスタムというベーシックながら魅力的な機種を持っているからですね。
あと一時期動画などで話題になったペン先「フォルカンニブ」を有しているのもこのメーカーです。
ナミキファルコンで検索すると出てくるニャ!
アレは特殊なペン先だから試しちゃダメだよ!
セーラー
セーラー万年筆の特徴のひとつがこの21金ニブになります。十分魅力的な特徴なのですが、上記2社と比較してしまうとどうしても地味な印象になってしまいます。
だが、この書き味はぜひ体験したい。ぶっちゃけ、各社が割と本気出している入門機を買ってしまうと、わざわざ倍の値段がするセーラーの21金ペン買う理由が非常に薄くなってしまう。
しかし、このペンは初心者~中級者向けとしては非常に良いアイテムなので、ちょっと頑張ってこのタイミングで手に入れてしまおうという考え方です。
「ザ・ベスト」プロフェッショナルギアの特徴解説
まず形が良いです。ベスト型という、両端の丸みを切り落とした外見。コレが良いです。両端の丸みを残した形をバランス型といいますが、これは最高峰のモンブランや前述のカスタム等の外観上の個性となります。
要するに、後々かぶる可能性がある為、差別化としても優秀だということです。つぎにトリム(中央のリング金具)で銀が選べること。この買い方なら銀色がおすすめです。
軸の色が何色かありますが、ここは黒を買いましょう。銀トリムの黒軸。ベーシックに「万年筆」という形、雰囲気をここで手に入れます。
どこでも使える嫌味の無いペン
自宅利用なら趣味全開でも大丈夫ですが、会社での使うとなると見た目に気を使う局面もあると思います。そういう時、ベーシックな見た目は非常に良い働きをします。
何故なら、相手方を不快にする要素が皆無だからです。同様の雰囲気を持つペンの最高峰としてモンブランがあります、モンブランはブランドイメージが確立しすぎており、どうしても「値段が高い高級品」というイメージが、付きまといます。
その点、セーラーのプロフェッショナルギアは、その名の通り「ギア」なので質実剛健なイメージがあることが強みです。
ペン先もセーラーにしか無い21金ペン先。②の項目ですね。21金ながら、ペン先に銀色の塗装(ロジウム鍍金のバイカラー)ゆえ、金色のもつ高級感を残しつつ、適度な銀色で成金っぽさを低減しています。
金の上からプラチナで部分メッキしているようなイメージニャ!
細工が超凝ってるニャ!
ペン先に金・銀両方入っているから、
クリップの色をどちらにしてもちゃんと統一感が出るのがポイント!
そして、ラミー(というか鉄ペン全般)を1本目で使っているならば確実に分かる書き味の「やわらかさ」。対比効果も手伝って、万年筆のやわらかい書き味を十分に体験できます。
想定用途的に字幅は中字(Mニブ)が良いです。確実に土台になる1本であり、ここが安定すると後々手を出してしまうかもしれない舶来の高いペンでちょっと冒険が出来るようになります。
また、最初に買ったラミーのサファリと比較して、国産と舶来、メーカーごとの字幅の「差」を実体験できるというのも有ります。
国産の強みとして、品質管理のレベルが高いということもあり、通販で買っても比較的安心という点も強みです。
↑金もある
ここで土台となる1本を据える事で、万年筆の会社での運用が安定すると思います。困ったときに頼れるペン。ペンケースに1本は居てほしい存在です。
<発展・趣味>3本目 アウロラ オプティマ 青軸 金トリム EFニブ(極細)
3本目。2本目でプロギア買った時点で土台がしっかりしているので何を選んでも大丈夫にはなっているのですが、選び方の参考として挙げるとすれば、「アウロラ社 モデルオプティマ 青軸」を挙げます。何故このペンなのか?理由を解説します。
属性モリモリの大好きな万年筆
①イタリア製
②イタリア最古のメーカー
③アウロロイドという同社のオリジナル素材
④リザーバータンクという独自機構
⑤本格万年筆の証である吸入機構
⑥エボナイトペン芯
⑦自社でペン先を作る稀少なメーカー
このペンの特徴を並べてみました。歴史、伝統、色気、特殊性。この時点で他に代わるものが無いレベルです。いろいろありますが、やっぱり一番はこの見た目です。
こういった華やかさは質実剛健のドイツ製や日本製じゃ出せないと思うのです。
これも定番商品なんですけども、いわゆる「かぶり」に対して非常に強く、この価格帯のペンを買う人は、まずペリカン社のスーベレーンとか、モンブラン社のマイスターシュティックとかに手を出すのです。
それらに勝るとも劣らないレベルのペンであり、あまりかぶらないマイノリティが所有欲を満たすわけです。
恐らく、直接のライバルとしては、デルタ社のドルチェビーダ(ヴィータ)なのでしょうが、あちらはコンバーター式。この買い方で、3本目高いの買うなら吸入式が良いので、ここが差別化になるわけです。
ちなみに、現時点でマーブル模様系4色展開(青、赤、緑、白黒模様)されていますが、 1本目からこのエントリどおりの買い物をした場合、どれ買っても色かぶりはありません。
盛りすぎじゃニャイ?
大好きなんだ!
まとめ レッツ、万年筆ライフ!
ここまで購入したものの特徴をまとめてみます。
①ドイツ製、鉄ペン、嵌合式、チープ
②国産、金ペン、特殊21金ペン先、スタンダード
③イタリア製、派手軸、高級品、吸入式、特殊機構つき
という感じでキャラかぶりがありません。これはみんなに出番があるということです。
限定万年筆やカラフルなインク、こだわりのペンケースが待っている!
これから先はペリカン社のスーベレーンの限定品に手を出してみたり、スケルトン万年筆試をしてみたり、モンブラン社のヴィンテージ買って見たり、インク沼にはまってみたり、楽しみ方を広げていくと良いと思います。
さらなる沼への入り口ニャ!
趣味にどこまでお金をかけるかは人それぞれではありますが、せっかく興味をもたれたのですから!最初の1本としてのラミーくらいは体験してみて、「万年筆を使った」という経験を積むのがよろしいかと思います。
3千円で試せる事としては非常に上質な体験だと思います。無理なくゆっくりと楽しんでいきましょう!
↓私が使っているペンケースです。ペンケースもいろいろあって悩むの楽しいです!
コメント
この記事の元ネタのブログを探しています。ご存知でしたら教えていただけますでしょうか。
コメントありがとうございます。
この記事の元ネタははてなブログ版の「爪の灯」です。
ブログの移管とリライトを行ったものがこの記事になります。
元ネタのブログはこちらです→https://tumenoakari.hatenablog.com/(このブログに移転済み)
なお、運営者は変わっておりませんのでお問い合わせはこのブログまでお願いいたします。
お手数をおかけしますがよろしくお願いいたします。