こんにちは。灯です。
この時期は乾燥が気になりますよね。肌かっさかさ。
わたしはアトピーなので部屋の乾燥に敏感です。
以前じぶんの体で検証したのですが、湿度が30%を下回ると急激にアトピーがかゆくなります。
湿度管理は肌の状態を良くする以外にも、風邪やインフルエンザのような体調不良対策にも効果的。
湿度があがると体感温度も上がるのでちょっとした節約効果もあります。
だから加湿器が必要、気になるのですが、加湿器ってちゃんと選ぼうとすると結構おおくの選択肢があって大変なんですよね。なかなか選びにくい。
わたしもそうで、結局4台も加湿器を買ってしまいました……
ちょうど家にメジャーな加湿器が揃ったと前向きに考えて、4台の比較レビューをしがてら乾燥肌アトピーのわたしがベストバイを紹介してみましょうと。 これが今日の記事のテーマです。
加湿方式の説明(買う前にむちゃくちゃ調べたから聞いて欲しい笑)や個別にレビューしていくので長い記事になります。
結論だけ知って早く買って幸せになりたい人は、下の目次にある「ネオリード ハイブリット加湿器」から飛んで読んでください。ベストバイはこれです。
どうしていろんな種類の加湿器があるのか?(加湿方法の違い)
どうして迷ってしまうくらいたくさんの加湿器が存在するのか。 それは加湿方法がいろいろあるからです。
大きく3つの加湿方式があります。
・超音波式
・スチーム式
いちばん良い方式のものを買えばよいじゃないか!と思うかもしれませんが、この3つの加湿方式はうまい具合にバランスが取れているのが困りもの。 それぞれ固有のメリットとデメリットがあるので絶対的いちばんというのが決めにくいのですよ。
気化式のメリット&デメリット
気化式とは水を含ませたフィルターに風を当てて湿度を高める方式。「部屋に濡れたタオルを干す」感じで加湿する方法です。
ヒーターや振動部品などを使わない為、比較的静かで電気代が安くなる(もしくはゼロ)メリットがあります。
ではデメリットは何かというと、加湿能力の低さです。 ほかの方式(超音波&スチーム)は強制的に部屋を加湿する方式なのですが、気化式は強制加湿ではありません。
湿度の高い部屋で洗濯物ほしても乾きが悪いでしょ? お部屋の湿度状態によって加湿能力が左右されてしまうのですよ。
あと、気化式やるなら部屋内で空気の流れを作ることが必須になります。
加湿器の周りだけ湿度が高いとフィルターに含ませた水が蒸発しませんからね。
方式がシンプル(原始的って言っても良いカモ)なので加湿器自体の値段が安いのもポイント。 熱は一切使いませんから安全ですし、モノによっては電源すら不要なタイプもあります。
↓こういう紙を水に吸わせる系アイテムですね。仕組み上効力が高くならない上に、指向性も無いので効果は本当に限定的だと思いますが、気軽に試せますからね。
環境に依って水が残ってしまうことがあり、加熱もしない為、雑菌繁殖などの問題があるのも気になる人は多いはず。 なのでどちらかというとメインで使っていく方式ではなくてサブで使っていく方式ですね。
結論、それなりの湿度を保つ場合に向いた、最低限の湿度を保つための加湿方式であり、ガッツリ加湿したい時には向かない加湿方式です。
超音波式のメリット&デメリット
超音波式は非常にバランスの良い加湿方式です。
超音波振動板を使って加湿器内部の水を振動で霧にして噴霧することで部屋を強制的に加湿します。
イメージとしては水まいてる感じですね。 なので加湿能力は高いです。
そのうえ現在ではそれほど複雑な仕組みではない事から加湿性能に対して値段がすごく安いです。
振動板と水が入るタンクがあれば成り立ちますから(ヒーターを設置する必要がありませんから)デザイン性が高いものが多いのも魅力的。
値段もピンキリで100均で(300円で)売っているものもあります。
かなりメジャーな加湿方式なので付加価値合戦しているのも良いです。
タイマー機能、湿度の調節機能(指定した湿度になったら勝手に止まる機能)、強弱の設定など、ライフスタイルに合わせた買い物ができるのも魅力的です。
メジャーになるだけあって優れた加湿方式なのですが、デメリットもあります。
デメリットとは安全性ですね。 まぁ、これは管理の問題もあるのですが、水を使う機械なのでどうしても雑菌繁殖のデメリットを抱えることになります。(気化式と同じです)
逆に言えばメンテナンスさえきちんとできるのなら最も優れた加湿方式だと思います。
スチーム式のメリット&デメリット
スチーム式は最強の加湿方式です。 スチーム=蒸気ですので、お湯を沸かせた水蒸気でもって加湿する方式ですね。
超音波式同様「強制加湿」になりますから加湿力は十分。
そのうえ、超音波式と異なり「水を沸かす」為、他の加湿方法と比較して圧倒的に雑菌繁殖に強いのが最大のメリットです。
これだけ聞くと超音波式の上位互換みたく感じますが、デメリットもあります。
それはお湯を沸かすことに起因するデメリット。
・電気代がかかる
・吹き出す蒸気が熱い(やけどリスク)
・本体が高い
・お部屋の温度に影響が出る
それに加えて「スチーム式であること」が差別化要素になるケースが多く、超音波方式ほど機能性に優れた商品が少ない(あるいはすごく高くなる)のもデメリットでしょう。
ハイブリット式のメリット&デメリットほか
今回のベストバイこそハイブリット式の加湿器なので、それ紹介する時に一緒に説明します。
このように加湿方式は相互補完の関係なのでどれがいちばんというのが決めにくいのですね。
4台の加湿器を使い比べてわかった適材適所
加湿方式の違いを確認したところでわたしが持っている加湿器4台の使い比べのお話をしていきます。
持ってる4台のラインナップはこちら。(写真左←から順に)
・NAGOMI パーソナル加湿器 超音波式(PB-T1827NW)
・無印良品 アロマディフューザー 超音波式
・NEOLEAD ネオリードハイブリット式加湿器(NL-KSU4)
・シャープ 加湿機能付き空気清浄機 気化式
うえ2つは加湿器って打ち出しではなく、空気清浄機のオマケ、アロマディフューザーだったりしますが、世間一般の認知だと加湿器だと思います。検索すると加湿器カテゴリで出てきますからね。加湿器欲しいなって思ったときに検討するアイテムなんではないかと思います。
この4つの使い比べレビューをやっていきます。
シャープ 加湿機能付き空気清浄機 気化式
無印良品のアロマディフューザーと並んでいちばん検討される加湿器じゃないかと思います。
結論から先に言うと、加湿これ1台でOKには絶対になりません。
シャープの加湿機能付き空気清浄機は気化式を採用しているのですが、気化式の説明で言ったとおり気化式という方式自体が加湿パワーの低い加湿方式なんですね。
大容量のタンクがあるし、空気清浄機メインなだけあって無理なく風を送れる効率の良いアイテムではありますが力不足感は否めない。
より詳しく湿度の数値で解説すると、湿度が30%を下回らないようにするくらいのパワーはありますが、湿度を40%、50%、60%と大きく引き上げるパワーはありません。(強制加湿の方式ではないですからね。30~40%台でうろうろする感じです)
気化式であるがゆえに、湿度が高めの室内で使うとタンクの水がなかなか減らない(加湿効率が落ちている)なんてことがよくあります。
タンク内の水がなかなか減らないというのも問題です。雑菌繁殖に繋がりやすいわけですね。
この商品に限らず、気化式の加湿器では「臭い」の問題がよくあります。
このブログでも複数記事にしているくらいですが、これは湿り続けたフィルターで雑菌が繁殖している為おこる現象なのですね。
「加湿」のメインで使うには力不足。商品コンセプトが示す通り、この製品は空気清浄機であり加湿機能はオマケです。
なので、部屋を加湿したいという目的でこのシャープの加湿機能付き空気清浄機を買ってもあんまりよかったなぁとならないと思います。
空気清浄機と加湿器のハイブリットという意味では効率的だしおススメです。メインの加湿器があったうえでのサブ用途に最適の製品だといえるでしょう。
↓これ「シャープ 加湿器」の検索で出てくるんよ。そりゃ勘違いや期待しちゃうでしょ!
無印良品 アロマディフューザー 超音波式
加湿器が欲しいなと思ったら無印良品のアロマディフューザーは必ず選択肢にあがるアイテムだと思います。
ちょうどいい値段ですし、無印良品という安心感もあります。見た目も優秀でインテリアのジャマをしません。 ライト付きだから雰囲気もばっちりですし、アロマディフューザーですからアロマも楽しめます。
で、実際加湿器としてはどうなのかというとパーソナル加湿器としては優秀。 「お部屋の湿度を上げたいな」という用途では圧倒的な力不足という感じでしょうか。
加湿器に詳しい人なら当たり前と思いまもしれませんが、加湿器ビギナーからしたら何か蒸気が出ていればOKみたいに考えるほうが普通なのです。 そもそも選択肢にあがること自体がおかしいと思うでしょうが、そのあたりの判断が付かないからこそのビギナーなのです。(実際わたしも期待して買ってがっかりしたクチです笑)
見た目そこそこ大きい感じがして期待してしまいますが、いっぱいに水をいれても300ml。加湿器としてはかなり少ないです。
この水量で3時間くらい持つわけですから見た目に水蒸気出ている感がしても大した量が出ていないことがわかります。
これも本来の用途であるアロマディフューザーを目的に買ったほうが幸せになれるアイテムですね。
最近は加湿器にアロマオイル入れるスペースが付いたものが多いので無印良品好きでもなければ選択肢に入らないアイテムのような気がします。
あくまでもおしゃれ&リラックスアイテムって感じですね。
NAGOMI パーソナル加湿器 超音波式(PB-T1827NW)
パーソナル加湿器として優秀。 パーソナル加湿器はメイン加湿器と併用できるので無駄になりにくいというメリットがあります。
後で詳しく説明しますが、加湿器は意外と設置場所に困ります。そのうえ、お部屋の湿度は場所によってけっこう違います。
メインの加湿器で全体的に湿度を高めたうえでパーソナル加湿器で足りない場所や必要な場所を補強するイメージですね。
単体で見ると非力です。加湿器が欲しいで買うアイテムではなく、パーソナル加湿器が欲しいで買うべきアイテムです。会社のデスクの上とか、寝室のベッドサイドとか使う場所を明確にして買うべきアイテムということです。
最近だと100均の300円コーナーにこの手の加湿器がありますから安くあげるのも手だと思います。
この手のアイテムは机の上やベッドサイドに置くという性質上「見た目」にこだわるのも費用対効果たかいと思いますので、そういう意味で選びがいのあるアイテムだと思いますよ。
【マストバイ】NEOLEAD ネオリードハイブリット式加湿器(NL-KSU4)
個人的マストバイはコレ。迷ったらこれを買いなされといえるくらいおすすめアイテム。
加湿方式の説明をしましたが、お部屋の加湿を目的に加湿器買うなら超音波式かスチーム式の二択です。気化式は選択肢に入りません。用途に対して弱すぎです。
超音波式もスチーム式もメリットとデメリットがありますが、両方の良いとこどりをしたのがハイブリット式。
かんたんに説明すると超音波式の加湿器にヒーター搭載しましたってアイテムですね。
これによって水を沸騰させなくても噴霧することができるようになり電気代が下がる、すぐに加湿を始めることができるメリットと、ヒーターで加熱することで雑菌の繁殖を抑えるメリットの両立ができるわけですね。
価格も超音波式とスチーム式のちょうど中間くらいで買いやすいです。 メイン加湿器の用途で販売されているものが多いので見た目や機能に優れたものが多いのも魅力的。(カッコよくないですか?)
・湿度の設定ができる
・タイマー機能
・上部給水可能
・リモコン付き
こんな感じで欲しい機能が網羅されているのもうれしいです。これで1万円しないですからね。(実売7~8千円)
個人的にスバラシイと思うのが霧が出る向きを調整できること。
加湿器は水蒸気を出しますので設置場所を考えなければならないアイテム。 電化製品に向けたりクローゼットに向けて水蒸気を出し続けるわけにはいきませんからね。 家電壊れるし、クローゼットにカビがはえる原因になってしまいますから。
蒸気放出の向きが変えられる。ただこれだけの機能なんですが、コレがあるだけで調整が段違いにやりやすくなります。
わが家はアレクサでいろいろ管理しているのでリモコン付きというのもうれしいポイント。
リモコン付きの家電=アレクサで操作できる家電ということになりますから、イコールある程度自動化対応のアイテムということになります。 例えば帰宅1時間前に加湿器が稼働するように設定して、帰ったら良い感じの湿度になっているみたいな使い方が可能ですね。未来だ。
【参考 アレクサ活用術】
今買うならハイブリット式一択だと思います。
加湿器自体、通年で使う電化製品ではないと思いますし、5年10年大切に使うタイプの家電とも思いません。良くて2~3年くらいではないでしょうか。
アイテム自体の進化もあるでしょうから、このくらいの機能でこのくらいの値段のアイテムがほんとにちょうど良いと思うわけです。
おまけ 加湿器の性能を100倍引き出す方法
加湿器をより快適に運用する方法についてまとめたオマケ章です。
家に湿度計ありますか? なかったら騙されたと思って買ってみてください。 持ち運べるやつが良いです。
↓こういうの。持ち運べるタイプ。
シャープの空気清浄機にもネオリードのハイブリット式加湿器にも湿度表示計が付いていますが、けっこう数字が違くてびっくりすると思います。
これは湿度計が狂っているのではなく(多少の差はあるでしょうが)、シンプルに場所によって湿度が違うことが原因です。
前章でも言ったとおり、加湿器って割と設置場所に気を遣うアイテム。 必ずしも加湿したい場所に設置できるというわけではないということです。
そんな時、湿度計があると特定の場所の湿度確認ができますから設置場所考え直したりなどの調整にすごく役立ちます。 というか湿度は目に見えませんし、感覚での察知も難しいですから湿度計に頼るのがいちばんいいと思います。
あと他にあるといいのがサーキュレーターや扇風機。うちではセットで使っています。
↓加湿器の裏にサーキュレーターを置いている。
場所によって湿度に差ができるのは空気が循環していないのが原因。 一部分に湿気がたまっているということですからサーキュレーターを使って空気を循環させて湿度のムラを無くすわけですね。
加湿器自体に湿度コントロールできる機能があってこの機能を使うならサーキュレーターは必須だと思います。 加湿器の周りだけ湿度が高くなると加湿器運転やめちゃいますからね。空気を動かすことは重要なのです。
加湿器の給水を1000倍楽にする方法の記事を書きました!
快適な湿度は45%~60%。この湿度だとアトピーのかゆみも和らぐ
人間が「快適~~!」と思う湿度は45%~60%の間です。 除湿はエアコンがあればできますが加湿は加湿器が無いと難しいです。
わたしはアトピーなので人よりも保湿にめっっっちゃ気を使うのですが、いくら保湿剤をがんばって塗っても空気が乾燥してたらかゆくなります。
部屋の空気が乾燥しまくってって良い事なんて一つもありません。 湿気すぎてても良くないのでコントロールが大切ってコトですね。
水槽2台設置しているからむしろ過剰加湿だと思っていた時期もありましたが、実際に湿度測ってみると幻想でした。あんなに水が蒸発しているのに!ってびっくりしましたし、人間の感覚ってアテにならないなと思いました。
湿度は目に見えないのできちんと管理をしようと思ったら専用の準備が必要になります。
ちょっと面倒だな~と思うかもしれません。私はめんどうだと思いましたが、いまではもっと早くやっておけばよかったと思っています。
湿度って思った以上に影響大きいです。
湿度コントロールに加湿器が果たす役割は大きいのですが「どれ買えばいいの」問題に悩み、結局買わない。これで何年も過ごしてきたことにちょっと後悔しています。
だからこの記事を書きました。
同じ悩みを持つ人の参考になれば幸いです。
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