こんにちは。灯(@tumenoakari)です。
中小企業に対するイメージはどのようなものをお持ちでしょうか。
会社のロゴが入ったジャンパーを着たおじさんが働いているイメージでしょうか。
くたびれたスーツに磨いていない靴を履いて電車でまどろんでいるイメージでしょうか。
そういう傾向を感じないわけではありませんが、実際のところどうなのかといと。
割と普通に二極化しています。
中小企業での装いについて研究&分析していきましょう。
基本的には大企業と変わらない
序章で例示しました。
・くたびれたスーツに磨いていない靴を履いていう
つまり、ぱっとしない格好という事ですね。
イメージ通りっちゃイメージ通りなのは間違いないのですが、実際のところ大企業と大差ありません。
だらしない人はだらしないです。
但し、大企業と中小企業では「だらしない人」の割合が違うなぁというのが実感値としてあります。
大企業は「だらしない恰好の人」の割合が少なく、中小企業では「だらしない恰好の人」の割合が多い実感です。
ですが、ある条件を加味して考えるとこの割合が大差なくなってくる印象です。
職位があがるにつれてちゃんとした格好の人が増える
「ある条件」とは何か。 それは職位です。
一般→主任→係長→課長→部長→役員 と、職位があがるにつれてちゃんとした格好の人が増えていくという事です。
「ちゃんとした格好」というのは経済的な要素が絡みます。
お金をいっぱい持っているから、良いスーツを買える、良い時計を買える、良い靴を買える。
それはそうですし、事実です。
ただまぁ、それ以外に要因があるのです。
ここで注目したい要因とは何か?という話ですが、それは「買い替え頻度」です。
お金があるから良いスーツを買える。だからちゃんとした格好が維持される、のではなくて。
お金あるから傷んだスーツを買い替えるスパンが適切。だからちゃんとした格好が維持される、のです。
「買い替え」のスパンが適切だとおしゃれになります。
なぜならば、勝手にトレンド感がついてくるから。 加えてくたびれた感じが無くなり、清潔感が強化されます。
普通のお店で普通にスーツなどのファッション要素があるアイテムを買う場合、店頭に並んでいるものは一定以上ラインのものが並びます。
定期的に買い替えるという事は、更新するという事ですので、仕組みとして現代にマッチした装いが維持されるという事になります。
中小企業の下位役職者の見た目がぱっとしない理由
前章で、洋服の買い替えスパンの重要性について述べました。
中小企業の、特に下位役職者は買い替えのスパンが長くなる傾向があります。
通勤電車を見渡せばわかるように「いつまで着るつもり?」という装いをしている人は多いです。
ですが。これは何も考えずにくたびれた装いをしているのではないのです。
大きな理由としては、作業があり、汚れたり破れたりするから壊れるまで買い替えないというものです。
買ったばかりのスーツを汚してしまったり破いてしまった経験がある人は少なくないと思います。
「作業をする」人は下位役職者であるケースが多いです。
だから、中小企業の下位役職者はぱっとしない格好の人が多いのです。
下位役職者の中間層が特にぱっとしない格好になりがちな理由
解説の都合で中小企業の特に下位役職者でひとくくりにしましたが、実は変化があります。
中小企業の下位役職者の中の下位に行けば行くほど、ちゃんとした格好である割合が高まります。
普通に考えると、役職が高まるにつれちゃんとした格好である割合が高まるのに、下位役職者については逆転現象が起こります。
どうしてこのようになるかというと、ユニクロやワークマンが原因です。
ユニクロやワークマンが「安くて、それなりの見た目で、機能性の高いスーツ」を販売しているから逆転現象が起こるわけです。
作業をする用途を想定したスーツの存在が大きいわけですね。
下位役職者のさらに下位の層は若い人が多いです。
若い人はこういうスーツを買います。 ユニクロやワークマンのスーツを着て会社に行くことに抵抗がありません。
値段的にも若い人が手を出しやすいですし、ユニクロやワークマンのスーツはセットアップスーツなので、傷んだパンツだけ買い替えるという事が可能です。
逆に、おじさんになればなるほどユニクロやワークマンのスーツで会社に行くことに不安感を覚えます。
洋服の青山などで購入した2着5万円くらいのスーツを長く着続け、結果としてこの逆転現象に繋がっていくわけです。
これは情報更新、時代性のお話です。
われわれおじさん世代の若い時はユニクロやワークマンのスーツなんていう選択肢はなかったですから。
わたしがスーツ販売員だった頃は「セットアップスーツ」ってだけで「会社に着ていっても大丈夫なのか?」という問い合わせを頂くような状況でした。
洋服の青山のような「ちゃんとしたスーツ屋」で「スーツ」と書いて売っているものじゃないと安心出来ないという心理です。
ハロー効果で、ちゃんとした恰好をしているとコスパよく評価を獲得できる
こういった背景があり、このような現実があることを踏まえて、ちゃんとした恰好をしていると、それがハロー効果を生み出します。
以下、ハロー効果についての説明引用です。
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ハロー効果(halo effect)とは、ある対象を評価するとき、その一部の特徴的な印象に引きずられて、全体の評価をしてしまう効果のこと。 「halo」は、聖人の頭上などに描かれる後光などを意味することから、後光効果ともいわれます。 直感や先入観など、非合理的な心理現象である「認知バイアス」の一種です。
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砕いて言うと「ちゃんとした恰好をしているのだから、仕事もちゃんとしているのだろう」と思わせることが出来る、というお話です。
これはかなり強烈な事で「知っていても抗えない」のです。
会社で評価をコスパよく獲得するために必要なのは「チャンス」です。
どれだけ質の良いチャンスを獲得できるかがすべてといっても過言ではありません。
チャンスの獲得頻度が多ければ多いほど自分にとって割の良い仕事、コスパの良く評価が取れる仕事を選ぶ余地が広がるわけですから。
あとから入社してガンガン職位を上げていく人を思い出してみてほしいのですが、まず間違いなく「ちゃんとした格好」をしていると思います。
こういう「データがとりにくい分野」にいち早く気づいて活用していくことが、コスパよく過ごすコツになります。
「データがとりにくい分野」は咎めることが難しい性質を持つので、やったもん勝ちになります。
とはいえ、スーツをガンガン買い替えるのはしんどいと思います。
後日、小物を活用したコスパ良い印象の稼ぎ方についての記事をアップします。
ひとまず、この記事では理論を共有いたしいます。
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