冬ですね。
もうコートを着てても変な目で見られないくらいの気温になってきました。
コートは冬のおしゃれのメインアイテムです。
なにせ、いちばん面積が広いですからね。
つまり、コートがおしゃれ!って思われたら冬の間おしゃれって思われ続けますし、コートがダサい!って思われたら冬の間ずっとダサいってことになります。
3千年間ずっと「中小企業でファッションは大切。権威」って言い続けています。
そこで今回は中小企業のおじさんのコートについて、なんでダサいと思われるかについて解説していきたいと思います。
ちゃんとしたコートを着ていない
中小企業のおじさんのコートについてお話しする前に、中小企業のおじさんコートあるあるについてまとめておきたいと思います。
中小企業のおじさんくらいになると、ある程度なにを着るかの自由がある場合が多いです。
特にコートはこの傾向が非常に強く出ます。
なぜかというと、出勤したら脱ぐからです。
コートの下はスーツであり、コートは通勤の時くらいしか着ていませんから変なものを着ていても会社からダメ出しされることってあんまりないんです。
これに加えて、ジャンパーの延長線上みたいなコートを着がちです。
コートって高いわりに、会社用で買ってしまうと通勤時くらいしか着れなくて、冬の間しか着れなくて、でも高いからコスパが悪い、これがいきつくと買いやすく使いやすいジャンパーの延長線上のやつを選びがちになるんですよ。
ジャンパーの延長線上っていっても良いものはありますし、カシミヤのコートよりも高いものもあります。バブアーとか。
ただ、こういうのは見る側にリテラシーが無いと理解できないんですよ。
会社で好印象を、おしゃれ間を植え付けるアイテムとして不向きであり、難易度が高いものなんです。
なのでまず、一般的にイメージされるコートの形をした、ウール素材のものを揃えておくのが楽です。
コートのサイズ感がおかしい
おじさんコートに見られる理由、ダサ見えする理由の2つ目はサイズ感です。
おじさん、実はカシミヤ100%のステンカラーコートとか持ってたりします。
第一章の条件を満たしているはずなのにいまいちパッと見えないのはサイズ感がバグっている場合が多いです。
どこを見ればよいのかズバリ指摘すると、肩と着丈です。
一昔前に「洋服の青山」とかでカシミヤ100%のコートを割引価格で購入した人とかは肩を見てほしいんですが、スーツのジャケットの肩の作り方とは違う「ラグランスリーブ」になっていると思います。
ラグランスリーブ自体がダサいって話ではないんですが、この時代のこういうコートは形が、パターンの取り方があまり上手じゃありません。
ジャケットの上からコートを羽織っても肩がガンダムみたいになるようなら売り払って買い替えたほうが良いです。
もう一つは着丈です。
今の感覚だとコートの丈は膝くらいほしいです。膝下いっても良いくらい。 モモの中間くらい丈だとおじさんには若すぎます。 若作り感が出てしまい、ダサ見えする論理です。
古着屋とかで買うくらいの昔のコートだと、今のコートよりも丈が長いんですが、いま40代くらいのおじさんが昔「洋服の青山」とかで買ったコートだと丈が中途半端な場合が多いです。
これがダサ見えする理由です。
おじさん特有の高級コートの呪い
こういう状況を総括して、わたしは「おじさん特有の高級コートの呪い」と呼んでいます。
結論から言うと、コートを買い替えたほうが良いです。
なまじクローゼットにカシミヤ100%のコートがあるから。それがまだまだきれいでずっと使えそうだから。何なら一生ものだからってのが呪いだと思っています。
良いモノ=100%おしゃれに見えるなんてことはありません。
モノ自体がよくても、着ている人がおしゃれに見えるかどうか、そのおしゃれが権威として機能するかどうかのほうが100億倍重要です。
クローゼットに呪いがかかっているから次に進めないというのが最大の問題だと思います。
今までの経験を糧に、今後ずっと使える一生もの系に置き換えたほうが合理的です。
幸い、スーツスタイルには一定の「正解」があります。
次に選ぶコートは以下の条件を満たすものが良いでしょう。
・ウールまたはカシミヤである事
・ひざ丈よりも長い事
この条件で10万円~50万円するガチアイテムを狙いに行っても良いですが、個人的なおすすめはユニクロのチェスターコートです。
身長によって丈が微妙な場合があるかもしれませんが、古い品番のほうが丈が長い事がありますので、試着してメルカリなどの二次市場で探してみるのも良いでしょう。
コートの予算が5万円あるなら、5万円で1着買うよりも、ユニクロのコートを色違いで2着購入したほうが圧倒的におしゃれです。
ウールカシミヤのキャメルのコートとかなかなか手が出ないアイテムなので、逆にめちゃくちゃおしゃれに見えます。
冬物はずっと着続けがちなので、ネイビーとキャメルのコートを着まわすだけで相当おしゃれになれます。
クローゼットにあるカシミヤ100%のコートには「ありがとうございました」とセカンドストリートに送り出し、新たにおしゃれ見えしやすいコートに買い替えたほうが良いです。
まずは呪いを解きましょう。
われわれおじさんは、いまさら肩がすごい発達するわけでも無ければ身長が伸びることもないので、ここで基礎を作っておくと毎年の冬に困ることはありません。
これが余裕に繋がり、もっとおしゃれ感でますのでお勧めです。
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